2017/3/4 スパタイGP2016年シリーズ第5戦 リザルト&レポート
2017.03.16
日時:2017年3月4日(土)
場所:袖ヶ浦フォレストレースウェイ
路面コンディション:ドライ
協力:ブリヂストンタイヤジャパン(株)、ポルシェジャパン(株)、フォルクスワーゲングループジャパン(株)、FCAジャパン(株)、マツダ(株)、スバル(株)他
スパタイGPの合言葉は、「一周入魂」。
この大会は、純粋に速さだけを追求するのではなく、ルールやマナーにも気を配りつつ走ることが求められる。ドライビング技術はもちろん、精神力や集中力も競うという、まったく新しいタイプのモータースポーツとして実施しているわけだ。
2017年3月4日、袖ヶ浦フォレスト・レースウェイを舞台にスパタイGP2016年シリーズ最終戦が繰り広げられた。この最終戦でのポイントが加算されて、年間表彰が決まるとあって、エントラントにとっても緊張感のある一戦となった。
スパタイGPドライバーズミーティングでは、太田校長からアドバイスも贈られた。
「FF車の場合は先にフロントタイヤが温まり、リヤタイヤが温まるのが遅いため、1コーナーはとくに滑りやすいので注意してください。また、タイムアタックが終わったらのんびり走らず、後続車の邪魔にならないように速やかに戻ってくるように。ペナルティー対象となるので気をつけましょう」
スパタイGPの特徴のひとつとして、いかに「冷静にファイトできるか」が基準となっており、そのためタイムアタックに入る際に計測ラインの手前でライトオンし、走り終えたらライトオフにする、といった走りだけに徹しない工夫が義務付けられている。また、これを守れなかったら、即失格となる。
今回もそういったルールのなか、過走行と、ライト無灯火による失格が2選手出るなど、油断できないことを痛感する一戦となった。
2016年シリーズ最終戦のリザルトはこちら
ST5000
排気量3200cc以上(ターボ係数1.5)の車種によるST5000クラスは、フリー走行の結果で上回ったポルシェ/ケイマンの渡辺選手を追う形で、ポルシェ911カレラSの白井選手がスタート。タイムは、白井選手がフリー走行から1秒以上縮める健闘をみせ、さらに渡辺選手のハンデにより、優勝できるタイムだったが、規定周回オーバーのためあえなくペナルティーにより失格となった。これもスパタイGPの醍醐味ではあるが、白井選手にとっては悔しい結果となり、また次戦以降の参戦でリベンジを果たしてもらいたい。
リザルトはこちら
ST3000
排気量2200cc以上?3200cc未満(ターボ係数1.5)の車種によるST3000クラスは、今回、併催イベントのドライビングレッスンからスパタイGP初参戦となったロータス・エキシージの土橋選手が初優勝を飾った。同クラス2位は久々の参戦となったスバルWRXSTIの松村選手が入り、実質のタイムでは松村選手を上回った前年度チャンピオンの清水選手(スバルWRX STI)が前年度チャンピオンハンデがつきながらも、3位入賞と健闘した。
リザルトはこちら
ST2000
排気量2200cc未満(ターボ係数1.5)の車種によるST2000クラスは、こちらも併催イベントからの初参戦となったロータスエキシージS2の杉本選手が初優勝。2位、3位は年間通じて切磋琢磨してきたジュリエッタ1.4で参戦する小玉選手とマツダデミオで参戦する伊藤選手の戦いとなった。結果は、小玉選手がタイムで上回り2位に入った。
リザルトはこちら
メーカー別の章典はこちら
同じ車種やメーカーの仲間を増やそう!ということで、メーカー別の章典も楽しみのひとつ。スパタイGP運営委員会が、自動車メーカーからの協力を得て、表彰している。
マツダCUP
マツダCUPを獲得した伊藤選手には、マツダマグ「カップ」が贈られました。
ポルシェCUP
ポルシェCUPを獲得した渡辺選手にはポルシェ色鉛筆、白井選手にはポルシェマグ「カップ」が贈られました。
フォルクスワーゲンCUP
フォルクスワーゲンCUPを獲得した中嶋選手、横手選手、中西選手には、ビートルポーチとポーチに入れて使ってもらうように特製ボールペンが贈られました。
アルファロメオCUP
アルファロメオCUPを獲得した小玉選手には、アルファロメオ150周年記念特別トランプが贈られました。
ロータスCUP
ロータスCUPは、最近参戦人数が増えてきたロータスオーナーたちが集まって、記念写真となりました。
スバルCUP
スバルCUPは、スバルWRX STIの清水選手と松村選手にスバルモータースポーツ特製のハンドタオルやキーホルダーなどが贈られました。
スパタイGP2016年シリーズ年間表彰はこちら
年間5戦が開催されたスパタイGP2016年シリーズ表彰式が同日に開催された。
ST5000
排気量3200cc以上(ターボ係数1.5)の車種によるST5000クラスは、前年度チャンピオンのハンデがありながらも、年間5戦中4戦参戦(出られなかった1戦も突然の腰痛によりアクシデントで不参加)したポルシェケイマンの渡辺選手が2年連続の年間チャンピオンに輝いた。また、2位にはフェラーリF430の鈴木選手、3位にはアウディR8の佐藤選手が入賞を果たした。
ST3000
排気量2200cc以上?3200cc未満(ターボ係数1.5)の車種によるST3000クラスは、スパタイGP2016年シリーズ全線参加のゴルフGTI中嶋選手が見事に初の年間チャンピオンを果たした。2位にはこの日参戦のポロGTI横手選手がポイントを5伸ばして入り、3位には久しぶりの参加となったスバルWRS STIの清水選手が、第4戦までは8位につけていたのをごぼう抜きで、3位に滑り込んだ。
ST2000
排気量2200cc未満(ターボ係数1.5)の車種によるST2000クラスは、5戦中4戦参加のジュリエッタ1.4小玉選手とマツダデミオの伊藤選手によるポイント争いが最終戦までもつれ込んだ。結果は、最終戦の順位で上回った小玉選手がシリーズ初優勝。2位に伊藤選手が入った。3位は最終戦は不参加だったが、年間3戦に参加したアバルト500の柳内選手が初入賞を果たした。
2016年スパタイGP審査員特別賞(POTENZA賞)の発表
2016年シーズンもスパタイGPに協賛しているブリヂストンタイヤジャパン様から、POTENZA賞(審査員特別賞)として、POTENZA RE-71Rが贈られます。今季もシリーズを通して活躍した選手の中からスパタイGP運営委員会がマナーや成長度合いなど、速さだけではなく総合的に判断し、受賞者を選定。2016年シーズンは、全戦に参加し、鍛錬を重ねたゴルフGTIの中嶋選手と4戦に参加し、マナーの面でも健闘が光ったマツダデミオの伊藤選手が、特別賞の権利を得ました。おめでとうございます。